初めて車検でお越しいただきました。
17年式のゴルフIV、走行は5万キロほどしか走っていません。
あまり走らないのですが、冷却水が少しづつ減るとのことで、過去の記録簿などを
確認すると以前漏れ止め剤を入れているようです。
ただ、この手のケミカルは効けばラッキーぐらいに思っておいたほうが良いですね。
さて、診断です。
水漏れは大体漏れるところが決まっているのでまずは予想されるあたりからチェック。
ラジエター廻り、ホースの継ぎ目、問題ありません。
が、
ミッションの上に冷却水がたまって乾いた跡があります。
見えにくいですが。
ミッションの上にサーモスタットのハウジングがあり、そのハウジングがついている
マウントとエンジンの接合部分から漏れていることが判明しました。
この世代の輸入車は熱がかかる箇所でも樹脂でできている部品が多く、劣化やひずみで
隙間ができて漏れてくることがあります。
ハウジングを交換して、プレッシャーテスターで点検、エンジンをしばらく回して確認した結果漏れは止まっていました。
オイル関係やクーラーガスもそうですが、微量の漏れは漏れている箇所を特定するのがなかなか難しい作業になります。
今回は割とすんなり発見、修理できてよかった、よかった。